数ヶ月前にジョン・ケージのピアノ曲を網羅したＣＤのボックスセットを購入しました。ほとんど聞かずに埃をかぶってしまうのでは、と危惧していましたが、なんとかそうならずにすんでいます。といっても、聞き流しているだけで、「季節はずれのバレンタイン」以外は曲の違いさえよくわかりません。
それにしてもケージはたくさんのピアノ曲を作っていたのですね、このボックスセットは１８枚組です。
昨夜はその１１枚目を、本を読み、バーボンを飲みながらという不謹慎な態度で聞いていました。ピアノの旋律ではなく、音と音との間の長い沈黙を聞かされるような、いつもの彼の音楽が１時間近く続きました。
すると突然、聞き慣れた旋律が耳にとびこんできたのです。あのふたりの作った曲がいくつもコラージュされています。ブックレットを開くと、こんな曲名が記されていました。
The Beatles 1962-70
高橋アキに献呈された1989年の作品でした。
