旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

神田駅は迷宮

夢に出てくるJR神田駅はいつも迷宮です。実際の神田駅は、今は工事でごみごみしていますが、シンプルな駅です。


六本木で演劇を見て楽屋見舞いに行ったところ、中日かなにかのパーティーをやっていました。主演女優と話し込んでしまい、劇場を出たのは遅い時間でした。六本木なのにすぐ近くに神田駅があります。
まずい。この駅でスムーズに電車に乗れたためしがありません。駅員のいる昔風の改札を抜けると、そこは迷宮でした。
たくさんのホームがあるのですが、表示がありません。通路は暗く、人があふれています。
山手線、京浜東北線はわかりますが、常磐線東北線のSLまでが乗り入れています。まるで上野駅です。
でも、肝心の中央線がありません。あちこちのホームに下り、探してみましたが見つかりません。しかたなく駅員に尋ねました。
「日野に行く電車はもうないよ。始発を待つしかないね。これから朝飯なので一緒に行かないか。」
笹野高史に似た気さくな駅員と外に出ると、空はもう明るくなっていました。彼の行きつけの定食屋は焼き魚が売り物らしく、いろいろな切り身が並んでいます。こりゃ美味そうだと喜んでいるところで、夢は終わりました。
生でもいいから食べればよかった、なんてね。(蛇足ですが、落語「夢の酒」のパクリです。)