旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

「おこったちゃん」と「按摩の炬燵」

昨日書きました谷和野作品集『いちばんいいスカート』(フラワーコミックスアルファ)に「おこったちゃん」という電気炬燵を擬人化した作品が収録されています。髪をお団子にしてどてらを着た若い女性が炬燵であるという、ちょっとグロテスクな漫画です。その仕事柄、四つん這いでいるのも大変そうです。
見ていてつらくなるのは炬燵の「おこったちゃん」が若い女性のせいかなと思い、男性だったらどうだろうかと考えてみました。すぐにそんな作品があったことに気づきました。落語の「按摩の炬燵」で、こちらは擬人化ではなく本物の按摩が炬燵の代わりになる噺です。
仕事を終えた商家の小僧さんたちが按摩の炬燵に入って寝てしまいます。黒門町の「按摩の炬燵」は、小僧さん一人一人を思い浮かべる按摩の描写が絶品でした。
『いちばんいいスカート』で私のベストは「よいお菓子わるいお菓子」でした。