旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

「リトル・アビ」

菊地雅章(きくちまさぶみ)が作曲した「リトル・アビ」を繰り返し聞いています。「リトル・アビ」は24小節のバラードで、アビは菊地のお嬢さんの名前です。
この曲が収録されているアルバムを5枚持っています。菊地名義のものだけではありませんが、どのアルバムにも彼が参加しています。
最も古いのがゲイリー・ピーコックのリーダー作『イーストワード』で1970年2月の録音です。新しいのは2012年10月26日に行われた東京文化会館でのソロ・コンサートを録音した『黒いオルフェ』で、「リトル・アビ」は最後に演奏されたようです。アンコールだったのかもしれません。プーさん(菊地の愛称)はその3年後に亡くなりました。
幼い少女のあびさんに捧げた曲ですが、子供を描いたというより、愛する気持ちそのものが私には感じられます。ジョン・コルトレーンの「ナイーマ」と通じるものがあるのです。(ナイーマは作曲時のコルトレーン夫人の名前です。)
手許にあるリトル・アビの5枚の肖像はどれもすばらしく、1枚をずっと眺めたり、何枚かを並べたりして楽しんでいます。