旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

聞き方を変えると

先月からずっとバッハの「平均律クラヴィア曲集」を聞いています。あの、ピアノ曲旧約聖書です。
旧約聖書なんていわれると、こりゃ必聴の曲だなんて思ってしまいますよね。実は私もそのひとり、俗人であります。
ですから、CDだけでも四種類の音源を持っています。そしてそれらを懸命に聞いていました。
バッハにハズレなしで、確かにおもしろいのですが、聞き通すことは結構苦痛でした。それほどでもない曲もありますしね。
だったら、好きな曲だけをセレクトしたらどうだろうかと思いつきました。誰でもやっているのでしょうが、私には画期的でした。ついでに並べ替えもやっちゃおうっと。
iTunes のプレイリスト機能を利用して、いろいろと試してみました。ただ、演奏者を混ぜることだけは避けました。その代りに、気に入った組み合わせができると、他の演奏者でも同じものを作りました。
驚いたのは、同じ曲が演奏者によってまったく違って聞こえるということでした。そんなことはモーツァルトベートーヴェンではありません。
それと、通して聞いていたときには一番つまらなく感じていた、グルダの演奏がとても好きになりました。
ソナタ形式の曲になるとこんな遊びもできないのでしょうが、つまみ聞きで音楽の楽しみ方が増えそうです。