私が落語を聞き始めたのは四、五歳の頃です。五球スーパーのラジオでした。覚えているのは文楽や志ん生ではなく、金馬や可楽です。
【江刺寄席】で席亭を始めてから、アナログレコードやCDの落語は聞かないようにしてきました。昭和の名人たちの落語から、一先ず離れたかったのです。が、【江刺寄席】の千秋楽を決め、またそれらを聞くようになりました。
写真は机の上に置いたヤマハの小型ギターアンプです。スイッチを入れると、真空管式ではありませんがオレンジの灯がともり、それっぽくなります。これに iPod を繋ぎ、古い落語を流すと、まるであの頃のラジオを聞いているような気になります。
文楽の高座の熱さに驚いています。