旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

たまにはレコードでも

年に何度か、レコードを聞きたくなることがあります。


レコード・プレーヤーは3年前に買い換えました。
10年以上マイクロ精機のバキューム式ベルトドライブのターンテーブルに、ダイナベクターのアームを載せて使っていました。ところがモータのノイズがひどくなり、ベルトも古くなったのでメーカーに電話をしたのですが、繋がりませんでした。どうやらマイクロ精機はなくなってしまったようです。
そこで近所の電器店に行き、テクニクスの SL-1200MK5 を買ってきたのですが、トルクも強く値段の割にはよくできたプレーヤーでした。ただ、DJ仕様なので若干の調整はしました。今はオーディオ・テクニカのカートリッジ AT-15Ea を付けて使っています。


最近はCDの音質が向上してきたので、レコードをかけることがほとんどなくなりました。曲間に聞こえるスクラッチ・ノイズがいいなどという懐古趣味は持ち合わせていません。ではなぜレコードを聞くのか。
ひとつにはCD化されていない音源を聞くためです。私の手持ちのレコードでは現代音楽の多くがそれにあたります。ただ、何度もターンテーブルに載せる現代音楽ってあまりありませんね。頭の部分だけを聞いてそれっきりなのも何枚かあります。
もうひとつはそのレコードの音があまりにも鮮明に記憶に残っていて、CD化による音の変化がどうしても許せないものです。
昨日聞いたジョン・バルビローリ指揮のブラームス交響曲第4番がそれです(オーケストラはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)。30年前に買った初めての4番でした。
このレコードで4番が好きになり、その後も何枚か購入しましたがこの盤を越えるものはありませんでした。当時1500円の廉価盤で音もよくないのですが、それほど強い印象を残したのでしょう。
昨日はその他にECMレーベルのレコードを何枚か聞きましたが、やっぱりアナログの方が音がいいや。