旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

セルバンテス『ドン・キホーテ』

最も繰り返し読んだ小説は『ドン・キホーテ』です。一番好きな小説でもあります。岩波文庫の旧訳に親しみを感じていますが、今は手許にありません。
イスラーム史の本を読んでいて、『ドン・キホーテ』がまた読みたくなりました。ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラは、若き日にスペイン領であったナポリの歩兵連隊に入り、オスマン帝国の艦隊と戦った兵士だったからです。戦闘には勝ちましたが、彼は三発の銃弾を受け、左手が不自由になりました。数年後、帰国途中で海賊船に襲われ、アルジェに連行され五年間捕虜となりました。踏んだり蹴ったりですが、セルバンテスのその後も幸せとは縁遠いものでした。だから『ドン・キホーテ』が書けたのでしょう。その『ドン・キホーテ』も版は重ねましたが、版権を売ってしまったので、大金を手にすることはなかったのです。
あと二回、『ドン・キホーテ』が読めるといいな。