旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

夢の保存期間

昨日は見た夢のことを書きました。一昨日、「覚えていたら、明日書くことにします」と予告した話です。その時、「私の場合、夢の保存期間は長くて半日」だけれど、「メモしておけば大丈夫かな」とも書きました。そう書いてすぐにメモしたので、忘れずにすみました。翌日も面白い夢を見たのですが、まったく覚えていません。夢の保存期間は、やはり短いのです。
経験したことは長く覚えています。忘れても、ふと蘇ってきます。こいつが実は曲者で、忘れてしまいたいことまでも思いだしてしまうのです。鳳啓助さんの「忘れようにも思いだせない」という秀逸なフレーズは、記憶についての理想を示しています。
怖い夢や楽しい夢を見たということは経験となりますが、その内容自体はあとかたもなく消えてしまいます。夢は経験が作りだしたものだから、人はそれを経験としないのでしょうか。夢を書き留めておき、それを読むと、昔のものでも細部まで思いだします。書く行為が経験だからなのかもしれません。