旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

月に一度は気合いを入れて

今日は晦日です。 昨年から新規取引先の開拓に力を入れてきましたが、その成果が現れてきました。 以前は20日締めの会社が多かったのですが、新しい顧客の締め日はほとんど月末です。確かに月末締めにすると消費税の計算に便利なので、ATCの仕入れもそ…

Cm のアルペジオ

その曲を初めて聞いたときのことを、鮮明に思い出せる音楽があります。 たとえばジョン・コルトレーンの「マイ・フェイバリット・シングス」。17歳の秋の夕方、浅草のジャズ喫茶「フラミンゴ」、ソプラノサックスというものを知らなかった私は、その曲がオ…

「阿弥陀堂だより」

昨日、NHK・BSで小泉堯史監督の映画「阿弥陀堂だより」が放送されていました。 私のブログのタイトルはこの映画に拠っています。南木佳士の原作は読んでいません。 「旭亭」という亭号は、なんのひねりもなく、住んでいる地名から付けました。本当は小…

キャメロンに首ったけ(でもないのに)

キャメロン・ディアスがヒロインで、異星からの侵略者と戦うという映画の夢を見ていました。クライマックスが延々と引っ張るので、月曜日の朝だというのに疲れ気味です。 それでいながら、肝心の異星人の巨大兵器を破壊するシーンまでたどり着けず、欲求不満…

2007年の彫刻機

ATCの物作りは、主に切削加工と真空注型から成り立っています。 切削加工は三次元CAD/CAMとCNCドリルによるものが主ですが、ATCでは彫刻機による加工をそれと組み合わせています。彫刻機はそれだけでなく、部品加工やすでに完成している部品の修正(追…

初めての大相撲観戦

昨日は国技館で大相撲五月場所の13日目を見てきました。 ネットで購入した枡席で、前の方ではありませんでしたがよく見えました。前の席が空いていましたから、行儀は悪いのですが、そちらに足を出していましたので、長時間の観戦にも関わらず疲れずにすみ…

ありがたいことで

ATCの求人は主にハローワークを通したもので、今まで学校に求人票を出したことはありませんでした。定期採用ができないことと、大手企業と比較されたときに、会社の体力面で自信がなかったからです。 私は「働きやすい環境がいい製品を作る」と考えていま…

植田(うゑた)

「俳風三麗花」を読んでいたときに、私には珍しく歳時記を手元に置いていました。しまい忘れて、今でも机の上にあります。恥ずかしいことに歳時記は一種類しか持っていません。平井照敏編の河出文庫版「新歳時記」全五巻がそれです。 ATCの江刺工場は田圃…

増築中です。

ATCの江刺工場ができて7年が経過しましたので、この春に大幅なリフォームをしました。現在は塗装ブースを増築中です。 江刺工場は準工業地域にある借地の上に建っています。20年契約ですからあと13年はここにいることができますが、それ以後は別な土…

ギタリストの競演

江刺に来ています。 今回の旅のお供の iPod にはジャズ・ギタリストのCDを詰め込んできました。 ジョン・スコフィールド、アラン・ホールズワースやビル・フリーゼルなどのアルバムで、比較的最近のものを選びました。それと、これはジャズではないのです…

「俳風三麗花」

先週の「旭亭だより」に書きました三田完「俳風三麗花」を早速求めました。どちらかというと速読派の私ですが、ほかの本に目を通す間にゆっくりと味わいながら、少しずつ読んでいます。 時代は昭和七、八年で、日本が暗い時代に向かいつつあるころですが、ま…

富士の高嶺に降る雪も

朝からすっきりと晴れ渡り、旭亭のベランダからは富士山がよく見えます。 先週は天候が不安定で、日野では雹も降りました。そのせいか富士山は一面雪に覆われています。 ウォークマンのプレイリストに<ムードコーラス>なんていうのを作ってあるオジさんの…

最後の趣味

芝離宮には西湖堤、蓬莱山や枯滝といった石の建造物がいくつもありますが、一番印象に残ったのは石柱でした。 徳川綱吉を迎えたるために作られた茶室の柱といわれていますが、もともとは門柱だったそうです。 高台に残る4本の柱は、古代の遺跡のようたたず…

30代にタイムスリップ!

昨日、おいしい天麩羅が食べたいという友人と会うことになりました。 居酒屋好きの私ですが美食家ではありませんので、鮨屋とか天麩羅屋の名店には行ったことがありません。が、おいしい天麩羅屋は1軒だけ知っていましたので、日比谷線の築地駅で待ち合わせ…

西湖のほとり 解題

一昨日の便りのお題は「西湖のほとり芝離宮」でしたが、その解題です。 芝離宮の池は海と湖を模しているのですが、湖は杭州の西湖になぞられていて、池の中央にある島、蓬莱山に繋がる道は西湖堤と呼ばれています。堤の中央にはいかにも中国風な橋があり、離…

凹んでいます。

ATCを始めて7年半、製品が売れないときも、お金が足りないときも、儲からないときもありました。でも、こういった問題は会社の運営にはつきものですし、解決方法は見つかるものです。 会社が少しずつ体力をつけながら存続し、私を含めたATCに関わる人…

西湖のほとり芝離宮

昨日は仕事で都内に出かけたのですが、帰りに少し足を伸ばし芝離宮に行ってきました。プチ「東京散歩」です。 芝離宮はJR浜松町駅に隣接しています。また、新橋から品川にかけてはビルの造成ラッシュで、あちらこちらにクレーンが見えます。*1 ということ…

<花>だったかな

一昨日の便りに現代思潮社の「古典文庫」のキャッチコピーについて書きましたが、あれは「薔薇には香りを」ではなく「花には香りを」ではなかったかな、と考え込んでいます。 <花>という大きな括りの方が<本>と対称させるには正しく思えます。が、<薔薇…

路上のミュージシャン

昨日の夕方、JR中野駅の改札口で人を待っていると、突然陽気な音楽が聞こえてきました。 以前もここでパントマイムを見たことがあります。どうやら中野駅の前は大道芸のステージになっているようです。 バンドはトロンボーンを中心に、バンジョー、ギター…

薔薇には香りを

昨日の便りを書き終えてから思い出した叢書がありました。二十歳の頃に揃えていた現代思潮社の「古典文庫」です。 文庫と名乗ってはいましたが文庫本ではなく、通常のサイズのハードカバーで、一点一点装丁が変えてありました。 内容は岩波文庫などに収めら…

読書という毒

年に一、二度本が読めなくなるときがあります。先週からその状態に陥ってしまいました。 しかし、こんなことは何度も経験していますので、焦らず騒がず、じっと嵐が過ぎるのを待つことにしています。それに私の本業は席亭、ではなく、会社の経営ですから、本…

暑ければ半袖で

昨日の東京は夏日になるとの予報でしたので、今年になって初めて半袖のシャツで出勤しました。 このシャツ、左胸のところにATCのロゴが入ったボタンダウンで、営業用に作ったものです。色はイエロー、グレー、ピンク(アイウエオ順)の3色があり、昨日は…

【江刺寄席】出演者決定!

三遊亭王楽さんプロデュースによるATCのメセナ事業、第二回【江刺寄席】の出演者が決まりました。 開口一番 三遊亭かっ好 漫才 ロケット団 落語 三遊亭王楽 仲入り 太神楽 鏡味仙三郎、仙志郎 落語 三遊亭歌武蔵 開催日は10月14日(日)、会場は江刺…

うっ、こんなところに

明治通を白鬚橋に向かいます。 昔は左側には工場の塀がずっと続いていたのですが、こぎれいなビルやファミレスに替わり、あのころの面影はまったくありません。歩き慣れた道でしたが、今突然ここに連れてこられたら、どこを歩いているのかまったく見当がつか…

薄紫の藤棚の

さて、墨堤通に戻り向島百花園を目指しましたが、車の往来が激しいので、ひとつ内側の細い道に入りました。 ところどころに小さな町工場があり、鉄の匂いがします。私が育った町と似ています。 再び墨堤通に出て、明治通と交差する少し前、白鬚神社のところ…

墨堤の甘味処

三囲神社の裏手から隅田川沿いの遊歩道に出ました。桜橋のあたりです。満潮のせいか水位が高くなっていました。 私の子供時代の隅田川は、工場排水とゴミの投棄で悪臭がし、メタンガスまで発生する死んだ川でした。父はこの川で水練を覚えたと言っていました…

狐と石碑に囲まれて

牛島神社を出て言問通を渡り、墨堤通を少し歩くと三囲(みめぐり)神社の鳥居が見えてきました。この神社の境内には有名な宝井其角の雨乞いの句碑をはじめとして多くの石碑があります。*1 三囲神社は弘法大師の創建と言われていますが、たぶんそれは伝説で、…

牛づくし牛島神社

業平橋駅から言問橋の方に歩きます。第一のチェックポイント、牛島神社が見えてきました。 貞観2年(860年)創建といわれていますが、昭和7年(1932年)に現在地に移されました。祭神は須佐之男命です。 牛島とはこのあたりの古称で、かって牛の放牧場があ…

墨東散歩は業平橋駅から

4月はお休みしてしまいました「東京散歩」ですが、大型連休の谷間にあたる昨日、行ってきました。 今回は墨田区の隅田川沿いを歩く「墨東散歩」です。 朝のうちは降っていた雨も昼前にやみ、絶好の散歩日和となりました。「墨東散歩」のスタート地点は東武…

何を聞いているのかな?

携帯プレイヤーで音楽を聞くことが、若い人たち以外にも広まっています。 私は自分と同年代のそういう人を見ると、「何を聞いているのですか?」と話しかけてみたくなります。もちろん、実際にはしたことはないのですが、家の中で音楽を聞くのではなく、それ…